単身赴任を打診されたが、引っ越しにかかる費用はどうするのが正解か

単身赴任


僕は四八歳、そこそこ枯れた中年サラリーマンなのだが、つい最近『単身赴任』の内示を受けました。まあ、息子たちも中高生になり反抗期を迎え、なんか腹が立つし、奥さんとはレスだし、しばらく単身赴任というのも悪くないか・・・と思い、受けることにしました。

だけど、これがなかなか酷で、腹が立つのでとりあえず、ここで愚痴なるものを書き綴っておく。

単身赴任をする目的

我が社は、中小企業の『商社』で物の売買で利益を上げている会社です。僕は、そんな会社の『情シス』に所属・・・というか、ひとり情シスとして、社内のITを一手に引き受けるのが仕事です。そして、現在は東京オフィスに勤務をしているのですが、今月二〇日付で山梨の事業所に単身赴任をすることになりそうです。

まず、はじめに、僕の仕事は東京でも、山梨でも、なんなら自宅でも、基本的にはできます。というか、僕がどこでも仕事ができるようにインフラを整備したし、そもそも、公開している社内システムの保守なんてほとんどなく、どちらかというと理不尽な要求をどうにか理解してプログラミングするのがメインの仕事です。その他、ホームページの更新や改修、PCの購入、セットアップなどなど、ぶっちゃけた話、山梨に行く必要なんてありません。僕が単身赴任をする理由が見当たりません。

単身赴任にかかる費用

さらに、愛する家族と離れ、単身赴任をするのに『単身赴任一時金』が七万円という少額の支給という話です。これほど物価が上昇しているという世の中で、七万円程度で家具・家電が揃えられると思っているなら本当に世間知らずだし、会社の金が勿体なくてケチっているなら、それはそれで問題です。もし、僕が持ち出しで家具家電を買うくらいなら、全ての仕事を放棄して、退職をするつもりです。

ちなみに七万円で買えるのは、一人暮らし用の冷蔵庫と洗濯機、ガスレンジを買ったら終わりです。テレビも、電子レンジも、掃除機もなくカーテンすら買えません。つまり、人並みの生活を送るためには、その倍ほどの初期費用が掛かるのです。単身赴任で、生活水準を今の生活より落とすのであれば、誰も単身赴任なんてする訳がないんですよ。引越しの費用もかかるし、軽く計算をしたら、持ち出しに一〇万円以上かかってしまいます。そもそも、我が社には、単身赴任の規定もなく、今回、僕が初の単身赴任で僕が認めてしまうと、今後、既存のルールとして多くの人が泣く羽目になってしまいます。なので、ごねています。

単身赴任は楽しみではある

ただ個人的には単身赴任が楽しみである。というのも、家から二、三時間で移動できるので、何かがあれば、すぐに戻って来ることができるし、約二〇年ぶりに、独身生活にゾクゾクしているのです。現代は、二〇年前とは違い、技術の発展が進んでいます。つまり・・・バーチャルリアリティの世界を堪能したい。という欲望が湧いてきています。全裸でバーチャルゴーグルをつけ、仮想現実の世界にどっぷりとハマるためには、一人暮らしでないといけません。誰かが急に部屋に入って来ることのない単身赴任先であるからこその楽しみです。

その他にも、住みなれ、顔見知りが多い街を離れ、誰も知らない土地での生活にワクワクしているし、観光地の多い山梨でのツーリングやドライブ、温泉、キャンプなどなどソロでの活動も楽しみのひとつです。

会社との交渉を続ける

とりあえず、単身赴任をするに当たり、まずは資金が必要です。家電や家具が揃わなければ、山梨に移動しても、楽しむことができません。何によりも、カーテンやベッド、ラグ、テレビすらない生活なんて考えられません。少しネットで調べてみたら、普通の会社では、単身赴任一時金として1ヶ月の給料の半分、さらには、引越し費用は全額会社持ち、毎月四万円程度の単身赴任手当が出るようです。

我が息子たちもまだまだお金がかかる年代です。家計に負担をかける単身赴任であるのなら、退職の一択です。